優秀なCRAの共通点

CRO

背景

SMとして必要なスキルを先日整理しました。

が、CRAとして必要なスキルは何だろう?と素朴な疑問が浮かびました。

私はこれまでCRO・メーカーで働く中で、幸いなことに、優秀だな!と感動するレベルのCRA数名に出会うことができました。

彼ら彼女らの真似をすることで自分自身、成長できた点がありますし、彼ら彼女らの共通点を理解しておくことが、今後CRO・社内CRAをマネジメントする上で役立つと思います。

そこで、優秀だと感じたCRAの共通点をとりとめもなく記載しました。

スピード

第一に、優秀だと感じたCRAの方々は皆、スピード感をもって仕事を進めてました。

メールの返信も速いですし、依頼事項も前倒しで対応しています。

一言で言えば、初動が早いのだと思います。

初動が早いからこそ、メールも即レスですし、依頼事項についても工数の見積もり・疑問点の解消・ゴールのすり合わせを速やかに実施でき、前倒しできるのだと思います。

クオリティ

速いからといって、質が悪いわけではありません。

私が見てきた優秀なCRAの方々は、品質で信頼を落とすようなことはしなかったように思います。

自己QCをしっかりすることで、指摘に対する対応も減らせますし、指摘が発生しても素早い振り返り・修正も可能ですので、スピードと両立できるのだと思います。

リーダーを絶対視しない

リーダーもCRAと同様、成長途中の人間です。

リーダーは究極、人間力・仕事力の両方が求められるため、リーダーとして完璧な対応ができている人は少ないと思います。

だからこそ、優秀な方は、リーダーに対して不満をいったり、リーダーの指示を絶対視するのではなく、自分で自分の立場でできること・仕事の目的・重要度を深く考えた上で前向きに行動されています。

各規定(GCP・通知・SOP・手順書・FAQ等)を十分に理解する

CRAとして、自分の立場や仕事の目的・重要度を理解する上で欠かせないのが、各規定の理解です。

優秀な方々こそ、規定の確認をサボっていません。

規定をもとに議論できるCRAは信頼されますし、規定を正確に理解しているからこそ、オーバークオリティを防ぐことができ、仕事のスピード感・品質担保に繋がるのだと思います。

また、趣旨と外れますが、規定をしっかりと確認すると、何の規定にも基づかない謎運用が存在していることに気づいたりします。

リーダーを絶体視しないことにも通じますが、謎運用は、規定・通知・データ等の理解が曖昧なままに作られた運用なのかもしれません。

意味のない運用に対しては、積極的に問題提起することで皆の工数削減に繋がるかもしれません。

施設への交渉・依頼力

優秀な方々は、どんな相手に対しても臆することなく論理的に交渉・依頼していました。

CRAは愛想がよい方が多い印象ですが、だからこそ、相手に気をつかいすぎてしまう方もいる印象です。

言葉・態度の丁寧さは重要ですが、要望すべきところはしっかりと伝え、実施いただく交渉・依頼力が重要かと思います。

そのためには、根拠となる規定等をしっかり理解しておく必要があります。

仕事に積極的

ここからは心がけみたいな話になるかもしれませんが、優秀な方々は皆、業務に積極的に手をあげていました。

特に経験がない業務に対しても先陣をきってチャレンジしていました。

前例にのっとるほうが仕事として楽なはずですが、手探りでも何とか前進していく過程・その過程において思考した回数が成長に繋がるのだろうと思います。

また、積極性という面では、症例登録に対しても姿勢が分かれるような気がします。

担当施設の症例登録が進むかどうかは、運ゲーだと諦めるのか、自分ができることを何とか考えて行動にうつすのか、優秀だと感じた方々は皆、たとえ担当施設の症例登録が進まなくても最後まで諦めた姿勢を見せませんでした。

他者への共有

彼らは、本当に共有が丁寧です。

施設の方への逸脱事例の共有やSDVの振り返り、電話内容の備忘録、有休の予定等、細かいことでも丁寧に欠かさず、記録に残して共有されています。

加えて、ただ共有するだけでなく、相手への伝わりやすさまで重要視している姿勢がみられます。

例えば、メールの重要箇所を太文字にしたり、みやすく箇条書きにしたり、不要な情報は極力削除したり、必要に応じて電話で補足したり。

もちろん、施設に対してだけでなく、チーム員へも有益なことは共有してくれていました。やっぱり仕事はチームプレイなので、丁寧に共有することがとても重要なのだろうと思います。

英語力(ライティング・リーディング)

最後に優秀なCRAの方々は最低限の英語力がありました。

特にライティング・リーディングです。

CRAとして、スピーキング力を求められる機会は多くないと思いますが、明らかに機械翻訳そのままのモニタリング報告書を提出することはなく、使用している単語は、手順書・CSR・CTD等に記載されている英語とある程度統一感がありました。

まとめ

色々思いついたまま記載し乱文になってしまいましたが、前述した内容は、いずれも新卒時代に先輩から教わったような内容です。

結局、仕事にこなれてくるとつい疎かにしてしまいがちな基本をどれだけ徹底できるかが優秀への近道であると思います。

基本を徹底することは何だか面倒に感じることもありますが、徹底できたら気持ちがよいですし、優秀な方々は、基本を徹底することで周りから信頼され、自信を持って生き生きと仕事をされていました。

上の立場になればなるほど、後回しにしてしまいそうな基本を常に心に留めて日々精進していきましょう。

スポーツにおける正しい技術、会社における倫理、心構えといった基本を忘れたら、試合に勝てないし、会社や学校で成績をあげることもできない。

マイケルジョーダン
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